11月19日(日)立正保育園で開催中の旭ヶ丘クラブ文化祭において、溝上自治会の前田会長による「里親制度の現状と課題」についての講演会が開催されました。前田会長は「さがみ里親会」の会長も務められており、里親制度を多くの方に知ってもらおうと広く活躍されております。
ご本人の里親としての体験談は、反抗期でのご苦労されてお話から結婚式でバージンロードを一緒に歩いたという微笑ましいお話まで、前田会長が愛着をもって育てられた背景が窺えました。
最近では虐待や貧困状況など様々な理由により親と暮らせない子どもたちを温かい家庭環境で養育する里親へのニーズが高い状況であっても、日本の更に相模原市内の里親が増えない現状もお話いただきました。
幼いころから施設で育った子どもたちは、「家庭」を知らず、自分で家庭を持った時、どう子育てしていいかわからないというお話になるほどと思いつつ驚きも感じました。
国連からの勧告もあり、また「新しい社会的養育ビジョン」での数値的な目標も示されましたが、迅速に達成できる状況でない現状、もっともっと里親制度を地域の皆さんに知ってもらうことが大切であるという里親制度の理解を訴えた講演会でした。