情報提供:津久井地区自治会
2016.01.19

防災講演会「女性の視点から見た避難所と日頃の備え」

●防災講演会「女性の視点から見た避難所と日頃の備え」
~ 避難所は安全・安心の場所ではない ~

 津久井地区の自治会長、防災リーダー等を対象に「防災講演会」を平成28年1月19日に津久井総合事務所で開催(津久井地区自治会連合会主催)し、自治会役員ら約80名が参加した。
危機管理教育研究所の国崎信江代表(防災・防犯関連の著作・講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員を務め、テレビ・ラジオでも活躍中)を講師に招き、「女性の視点から見た避難所と日頃の備え」というテーマで講演がおこなわれた。
 東日本大震災をはじめ、各地で設置された避難所における事例について、他では聞けないような衝撃的な内容も含まれ、避難所についての理解を深める機会となった。
 特筆すべき内容の一部を紹介すると、「避難所運営を円滑にするには、男女両方のリーダーを配置すべき」「女性の場合は、着替えやおむつ替え、下着等の洗濯物を干す場所、寝る場所の配慮が必要であり、物資の配布は、生理用品や下着などデリケートな問題に対処できるよう、女性が、配布や相談窓口を担当すべき」「避難所は安全・安心の場所ではないので、できるだけ避難所に行かなくてもすむように対策をすべき」「避難所内で、窃盗、暴行、傷害などが多発し、ストレスが原因とみられるトラブルも発生した」「女性にとって深刻な問題として、のぞき、強制わいせつといった性犯罪が発生した」「子供の連れ去りやいたずらも発生した」
 「これらの対策として、仮設トイレ、食事、ふろなど、敷地内だからといって、決して1人では行動しないこと」「早い段階で巡回や啓発をおこない、被害を減らす対応をすることが必要である」などである。
 本講演を熱心に聞いていた参加者が多く、「この講演を聞いてよかった」「このような視点での話を聞いたのは初めてで、大変勉強になった」(自治会女性役員)との声があり、有意義な講演会となった。
 本講演については、神奈川新聞(H28.1.21)に掲載された。