6月22日(木)、光が丘地区単位自治会の環境衛生部長31名と地区連役員・事務局10名が参加して川崎にある三栄レギュレーター東京工場と東京都の埋め立て処分場を視察しました。
三栄レギュレーターは、公官庁などの保存期限が切れた書類やシュレッダーされた紙などを無料で受け入れ、保存箱ごと溶解してトイレットペーパー(ブランド:CORLEX)に再生する工場です。
ホッチキスや金具、プラスチックなども溶解過程で分別し、最終的には資源として売却するゼロ・エミッションを実現した一貫工場です。出来上がったトイレットペーパーは、皆様の身近にあるイオンやマツキヨなどのプライベートブランドで販売されています。
巨大な装置産業で、いわば「紙の都市鉱山」ともいえる興味深い工場です。事前に連絡すれば、子供達の見学も受け入れていますので、夏休みなどを利用して家族での社会見学などもおすすめです。
ちなみに、相模原市役所からの廃棄文書もここに運ばれて、トイレットペーパーに生まれ変わっています。焼却するよりもはるかに意味のあるリサイクルといえます。
その後、昼食をはさんで2番目の視察である東京都の埋め立て処分場に向かいました。途中、豊洲の新市場をバスの中から見学しながら、東京湾に広がる埋め立て処分場につきました。
かつての「江東区夢の島」は昭和42年で利用終了し、現在はその先の東京湾に広がる中央防波堤外側埋め立て処分場と新海面処分場が利用されています。しかし、これ以上の拡張は物理上不可とのことで、次世代の為にはより一層の分別とリサイクルによるゴミの減少が求められています。
「夢の島」時代は、ゴミをそのまま埋め立てていましたので、悪臭・ハエなどの環境悪化がありましたが、現在の埋め立ては可燃ゴミの焼却灰と細かく破砕された不燃ごみが利用されていますので環境問題はありません。
今回も、往復のバスの中では相模原市資源循環推進課から借用した「分別・リサイクルとゴミ減量の取り組み」ビデオを鑑賞することで、視察と合わせて理解を深めるとても充実した研修会となりました。